「平成最後の〇〇」という表現、よく耳にしますが
『平成最後の盛岡文士劇』が無事に終わりました。
応援してくださった皆様に心から感謝しています!ありがとうございます!
文士劇出演は4年連続4回目。
今年の時代物は平谷美樹さん原作の『柳は萌ゆる』。
主人公は維新の動乱に立ち向かった、盛岡藩の若き家老・楢山佐渡。
彼の苦悩や生きざまを描いた物語です。
私は前にも少し書いた通り、楢山佐渡の妻「なか」の役でした。
出演予定だった内館牧子さんが盛岡へお稽古にいらした際、
『あべちゃん、今回はずいぶんと2枚目の役じゃない!初めてじゃない??』
とおっしゃって。
いかにも。いかにもです、先生っ!!
台本をもらうと、「こんな感じかなぁ…」と
ある程度想像して作った人物像でお稽古に臨みます。
演出の安達さんから「そうじゃない、こうやってみて」とアドバイス頂いて
「むむぅ」と悩むのです。コレはいつものことなので想定内。
さらに此度は初の2枚目。そしてヨメ。
目を閉じても開いても首をかしげても思うように演じることができず…さて困った。
そんな中。火をつけてくれたのは、浅見アナでした。
『佐渡・なか夫婦は、本当にラブラブですよね』
発売された原作『柳は萌ゆる』を、ゆっくり読んでいた私より
浅見アナのほうが読み進めていたのです。
一気に読みました。寝ずに一晩で(笑)
そのおかげで、戦に向かう旦那様の背中を見送る、私なりの「妻・なか」が完成しました。
▲武士の妻とは、悲しいもの…。花道の向こうに旦那様が。
私が演じた楢山菜華(原作では漢字表記・読みは一緒で『なか』です)という女性は
強くしなやかで、よき女であり、よき妻であり、よき母です。
原作ではこれでもか!というほど、読み手の心を揺さぶります。
是非多くの方に読んでいただきたく…!
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▲まず全員集合写真!しゅつじん、しゅつじーーん!!
▲公演成功を願って「みんなで勝ち鬨をあげよう」という時にひとり真面目じゃない私
▲演出・安達和平さん(真ん中)と
いつも優しく、時に厳しく指導してくださった安達さん。
「魔法の言葉」に今回も何度も救われました。
一瞬でどんな役にでも なってしまう安達さんは、これからもずっと憧れの人です。
▲多田政次郎役・平谷美樹さんと
今回の作品『柳は萌ゆる』の原作者です。
初舞台だなんてウソだ、ウソだ!と思うくらい、お声も立ち姿もハマっていました。
来年はどんな役をなさるのかしら…♪ 楽しみです♪
▲楢山佐渡役・IBC岩手放送 浅見智アナと
「ニヤニヤするな」と言うほうがムリ(開き直り)
声がイイ!セリフ覚え早い!そして優しい!!
キャスト・スタッフ、女性陣が全員声を揃えて「佐渡さまが好き!!」
何度『あのシーンどうでした?』と尋ねられたか…。大切に演じられていたのが印象的です。
▲楢山帯刀役・金田一秀穂さんと
お義父さま♪ もうご一緒するのも3回目、すっかり仲良くしていただいています♡
言語学者の金田一さんにまさか『ちげぇな~!』(「違うなぁ」の意)と言われるなんて!
壇蜜さんと阿部は、同い年だけれどこんなにも違う、ということです(笑)
▲楢山きえ役・阿部淳子さんと
代役って必要以上に気負ってしまいます。
でも丁寧に、回を重ねるごとにどんどんお義母さまに☆
まことにアッパレでございました。
▲弓太役・松本伸さんと
このブログでも、写真家・松本伸さんからいただいた
立派な写真をいくつか使わせていただいています♡(ありがとうございます)
『奥様!プン!』ごっこは、今も私の中で流行っています(笑)
▲江釣子源吉役・そのだつくしさんと
初出演なのにたくさんのセリフと動き、そして殺陣…。
ゲネプロで突然、源吉が降りてきたのが見えた時には、
同じ板の上に居ながら感激していました。つくしさんの漫画は毎日楽しみ!
▲原健次郎役・めんこいテレビ 米澤かおりアナと
佐渡さまの最期のシーン、稽古中からずっと泣いて観ていました。
かおりちゃんならではの役作り、こだわり。さすがだなー。
コンタクトレンズを外して臨むその姿。いつも一生懸命な彼女が大好きです。
▲原浅役・澤口たまみさんと
たまみお姉さまと同じシーンに出演しないのは、今回が初めてだったかもしれません。
寂しさもあり、兵士を演じるお姉さまたちを観て「楽しそう…」と羨ましく思ったり。
でも稽古場にお姉さまがいる安心感♡いつも感謝しています。
▲原敬役・菅原和彦さんと
岩手日報社論説委員長さまです。ビイフ!
いくつ役をつとめても自在な菅原さん、いつも感動しています…。
私ったら生意気に、肩に手ば掛けてスミマセン!笑
▲向井蔵人役・道又力さんと
愛ある脚本・道又さんには、番組にも何度も来ていただきました(本の宣伝・笑)
去年の「糠虫」も好きでしたが、今回は本当にハマり役。
飲みの仕切りをいつもありがとうございます!「いっそ縁ある俺の手で」。
▲目黒隆之輔役・斎藤純さんと
去年の作品が終わったあと、私に「助演女優賞はキミだよ」と言ってくださった純さん。
今年の助演男優賞は、間違いなく純さんだったと私は思います。
本当にカッコよかったです。
▲西郷隆盛役・井沢元彦さんと
今回は皆さん、早着替えとか足もとだけ履き替えたりと大変そうだったのですが
井沢さんは足もとの履き替えが「スッスッス」だったイメージがあります。
と言えるくらい、楽屋で着替えを眺めていました(笑)
▲吉良重蔵役・北上秋彦さんと
「御用繁多センセイ!」と呼んでいるのは私だけです(笑)
新式銃をズババババーンと放つシーンの、腹が立つほど憎たらしい高笑い!
北上さんを見ていると、いつか悪役を演ってみたいなーって思います。
▲お松の方役・若竹千佐子さん
芥川賞をとられて、本当に激動の1年だったと思うのですが
ご自身のペースを守りながらどんどん役を作り上げ…。
最後には舞台の魅力にとりつかれていました♪ また来年ですね♡
▲南部利剛役・谷藤裕明盛岡市長と
キランキランのお着物がこんなに似合う方もなかなかいらっしゃらないよなぁ…
と思いながら、いつも後ろ姿を眺めていました。
いつかまた親子の役、できるかしら♪
▲中村金吾役・NHK盛岡放送局 中村慎吾アナと
体調を崩されたり、出張が相次いだり…思うようにお稽古に参加できず
もどかしい時もあったでしょうけれど、舞台を観た人からの感想を聞くと
「慎吾くん良かった!」の声多数!ファン増えちゃったんじゃなーい?キャ♡
▲お縫役・永田沙耶香さんと
今年もまた美しい「ミスさんさ」さん♡
立ち方や手の位置を研究して、舞台では本当に綺麗にライトを浴びていました。
彼女の穏やかな雰囲気に、稽古場でとても癒された~♪
▲薩摩兵、秋田兵役・吉田利成さんと
殺陣指導もされていました。殺陣を考えるって凄いですよね。スゴイ鳥の目。
悪友であり親友であるこの方は(去年もそうでしたが)何でも見透かしてしまいます。
「なか、降りてきた!」と思ったらその日のお稽古終わりに「良くなったね」って。
そして、高橋克彦先生のナレーションが
今回も舞台全体をキリリと引き締めてくださいました。
幕の内側で、その声を合図にスタンバイ。背筋も伸びました。
なによりも舞台は
演者よりもずっとずっと多くのスタッフの皆様に支えられて成り立っています。
本当にどなたもお優しくて、大好きな方たちです♪
この場をお借りして、改めてお礼を申し上げます。
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雑な振り返りだといわれそうですが…(笑)
1月3日、IBCさんで放送される舞台の様子もお楽しみください。