※※長文注意※※
『令和最初の盛岡文士劇』が無事に終わりました。
応援してくださった皆様に心から感謝しています!
ありがとうございました♪
盛岡文士劇への出演は5年連続5回目。
今年の時代物は三遊亭円朝 原作の『牡丹灯籠』。
「日本三大怪談」のひとつです(他は『四谷怪談』『皿屋敷』)。
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お稽古の数だけ、反省会(という名の飲み会)がある…。
順に、「稽古」「反省会」。
もう一度言い……書きます。
お稽古の数だけ、反省会(という名の飲み会)がある。
それについては、振り返り始めたら半年ぐらいかかる(稽古期間は2か月・笑)
ので割愛いたします。
わたくしの場合、会社からそのままお稽古に向かうので
稽古終わりは空腹。(ケータリングでずっと何かムシャムシャしてるけど)
「まだ晩ごはん食べてないから、みんなと一緒に行きまーす!」のテンションで
飲みの場に行くのです。
ほぼ毎日飲み歩いてけしからん!というお声にココでお答えしました(笑)
大抵おバカな話が多いのですが
ときには「今日の稽古はこうだった」などと芝居談議になったりして。
そういう時間が、実はラジオの仕事にすごく生きることがあるんです。
「また今日も行くんですかぁ?」とか言いながら、楽しい時間でした。
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さて。
今回わたくしは、主人公・萩原新三郎が住む長屋の女将・お峰を演じました。
『牡丹灯籠』はこれまでにたくさん映像化されていて、いま思えば
あれもこれも観てしまったがゆえに、自分の思うように表現できなかったのかなぁ…
などと思ったり。←言い訳だなコレは(笑)
1968年に映像化された『牡丹灯籠』、すごくイイです。
興味ある方、機会があれば是非ご覧ください。
お峰を小川眞由美さん、その夫・伴蔵を西村晃さんがつとめています。
▲伴蔵役の、作家・北上秋彦さんと。
「いつか、しっかり組んでお芝居をしたいね」という年賀状を交わし続けて数年…笑。
願いがやっと叶いました!きっと、たぶん、北上さんと私にしかできない
コンビだったと…思っています。すぐに修正できるチカラ、見習いたいです。
ヘンに緊張せず安心して舞台に立てたのは北上さんのおかげ。感謝です!
▲新三郎役の、IBC岩手放送・浅見智アナと。
幽霊との逢瀬を重ね、どんどんやつれていく様子を表現するため
舞台と楽屋のあいだを行ったり来たり。本当に忙しかったと思います。
お稽古中『客席でさっき観てくれてましたよね?変なところありましたか?』
と今年も何度も問われました。浅見さんのこういうところが好き!(女性キャストの声)
▲載せたら怒られるかな…。
本番前、楽屋で最後のチェックをしている浅見さん。
最後の公演までしっかり丁寧に演じられていました。ステキ。さすが。
▲お露役の、めんこいテレビ・石橋美希アナと。
今回の文士劇で初めてご挨拶したんですが、いまはすごく仲良くしてもらってます!
ちょいとボケボケしてるところもあるけれど、とにかく真っ直ぐな石橋ちゃん♪
いっぱい努力してる姿を見ていたので、岩手日報に載ってたあの美しい写真を見て涙が出たよ…。
▲お米役の、絵本作家・澤口たまみさんと。
初出演のとき姉妹の役だったので、それ以来ずっと「お姉さま」と呼ばせていただいています。
『沙織のお峰、どんどん良くなってきているよ』と、最後の1週間は何度も声をかけてくれました。
思うようにできず悔しい気持ちで握りこぶしを作っていたときほど
その声に何度も支えてもらい…とっても感謝しています。
▲勇斎役の、写真家・松本伸さんと。
毎年、稽古を重ねるうちにだんだん見せ場が増えていく伸さん(笑)
『もっとココをこうすればいいんじゃないスか?』なんて生意気にも意見しつつ、
悩みながら色々とチャレンジされている伸さんの姿に、『よし私も!』と
勇気をもらっていました。怪我が無くてよかったです…。
▲友右衛門役の、言語学者・金田一秀穂さんと。
盛岡文士劇界のキムタク!今年もご一緒できて本当に嬉しかったです。
「今日も(反省会)行くんでしょ?」と金田一さんに言われると断れず…。
金田一さんと「サンタフェ」の話をしたことある人って、この世に何人いるかしら(笑)
▲お静役の、2019ミスさんさ踊り・才川芽衣さんと。
慣れないお芝居に、クセの強い出演者たち…(笑)
最初は『イヤだな』って思ってたんじゃないかと思います。でもほぼ休まずお稽古参加。
彼女のコロコロした笑い声が大好きです♪ リアル父上にもよろしくね♡
▲孝助役の、漫画家・そのだつくしさんと。
昨年に続き殿方の役。色々と思うところはおありだったと思うのです。
でもやっぱり、振り返ると孝助ってつくしさんしか出来なかったと思う。
完全に入り込めちゃうから。本番で見せてくれた涙がその証拠。いかにも!
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そうだそうだ!つくしさんのご紹介をしたところで
思い出したようにちょっと脱線します!!
▲女子楽屋でのひとコマ。何とも言えぬ表情ですな…(笑)
まずはカツラを被る前の「羽二重」という布を頭に巻いてもらって、
お化粧をして、それから衣装に着替えて、最後にカツラ。
上の写真は、お化粧まで終わったところですね。
このあと、衣装をぜーんぶ着て、それからマイクを装着…ではないのです。
マイクの送信機やらコードやらが見えないように
音声さんが傍にいて、着付けをしながらマイクも付けるんですよ。
でもマイクの数には限りがあって、
現代物の出演者が付けていたものを休憩中に時代物出演者が急いで付ける、という
「マイク待ち」現象が起こるのです。
「マイク待ち」をずっと楽屋で「マイク真木」の発音で喋っていたのだけど、
果たして気付いた人は何人いたのやら…。←居ないだろ(笑)
※ちなみに、わたくし去年は「マイク・マチ子」でした。
今年も「マイク待ち」の方が数名いましたが、つくしさんもその一人。
▲着付け&カツラ装着まで終わった女性キャストが写真撮影している図。
▲マイク待ちでこの状態のつくしさん。いや、カッコよすぎるでしょ(笑)
と、このようにー!
なかなか「女性キャスト全員で、フル装備で集合写真!」が
撮れずにいたのですが…。
▲撮れた!ギリギリ!つくしさ…孝助ハーレム♡
あのステキな孝助は、バタバタと作り上げられていたのでした。
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▲平左衛門役の、岩手日報論説委員長・菅原和彦さんと。
10月の最初のほうのお稽古からすでにセリフ回しが完成していた印象です…。
リアル奥様と特訓なさったのかしら?時代劇での歩き方に、刀さばき。
難しそうな課題ばかりで、私だったらくじけてしまいそう…。飲みすぎ注意☆
▲お国役の、フリーアナウンサー・天明麻衣子さんと。
まさか天明さんと同じ舞台に立てるとは…!お忙しい中、新幹線でお稽古に来てくださり、
最終の新幹線でまたお帰りになるというハードスケジュール…。
なかなか反省会ご一緒できませんでしたが、そのうちきっと「美の秘訣」を!
▲源次郎役の、NHK盛岡放送局・中村慎吾アナと。
『俺ならここだぜ』『今夜は朝までしっぽりと』など、数々の決め台詞を
キメまくった今回。稽古着を誰よりも時間をかけてたたんでいた姿が思い出されます♪
私は見えてなかったのだけど、カーテンコールでどんな動きをしてたの?
今度飲みの席で教えてもらおう(笑)しっぽりと。
▲権太役の、作家・平谷美樹さんと。
衣装もカツラもものっすごく似合ってました…!入院される旨を伺ったときは
本当に驚いたけれど、やっぱり平谷さん!(怒られるかもしれませんが)
しっかり貴重な話題を持ち帰ってくださって…。
健康第一☆ほどほどに、また大笑いしながら飲みましょう♪
▲志丈役の、脚本家・道又力さんと。
『文士劇で怪談モノって…いったいどうなるのかしら』と思っていましたが
杞憂でございました。例年より10分以上サイズダウンしているのに
愛とか欲とか忠義とか、キレイに詰め込まれていてさすがです…。
『ヘンなおじさんみたい』とか言ってゴメンなさい!
▲良石和尚役の、盛岡市長・谷藤裕明さんと。
市長がお芝居をされている時、私はすでに幕の裏でスタンバイしていたので
一度もどんな演技をされていたのか見ておりません…。なぜ笑いが起きていたのか、
あの叫びは何だったのか…年明けにテレビで観るのが楽しみです♪
▲三遊亭円朝役の、作家・井沢元彦さんと。
最初と最後をしっかり締めていただきました!
特に最後はドタバタと動き回る役者にわかりやすく語りをあてて…。
『ドキドキするだろうなーあの役』といつも思っていました。
扇子や手ぬぐいを忘れて楽屋に取りに戻られる姿、ホッコリしました(笑)
▲全員集合!!(じゃない!市長不在でした…!)
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▲大大大好きな、大尊敬している演出家の安達和平さんと。
安達さんが別のキャストに強く指導をされているとき、
『これはきっと自分にも、他のキャストにも言いたいことなんだ』
と思う瞬間が何度もありました。
誰かが指導されている時も、「他人事」にせず「自分ごと」として
受け止めておくこと。そして活かすこと。
自然とお稽古中の私語が減って、夢中になる2時間でした。
それなのに!
なかなか「お峰」が降りてこない。上手にできない。
投げだしそうになっている私に、
あきらめず丁寧に、何度も指導してくださいました。
幕が開く頃にはちゃんと
「安達マジック」にかかることができたような気がします。
安達さん、いつも本当にありがとうございます。
またいつか、優しく・厳しく指導してもらえたなら、とても幸せです。
再来年には、盛岡文士劇・東京公演が決定しています。
文京区にある『文京シビックホール』大ホールでの公演。
その時、誰がどこで何をしているかなんて、誰にもわからないね(笑)
だから今日も明日もあさっても、一生懸命生きるだけ!!
ありがとうございました!!
書ききれなかったことは、また後日…。