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みんなのラジオ2020 ~繋ぐ~

2020年03月11日

 

みんなのラジオ2020 ~繋ぐ~

 

ご参加くださった皆様、

心を寄せてくださった皆様、

本当にありがとうございました!!

 

 

震災から9年。

県内各地に震災伝承施設が整備され、たくさんの方が訪れています。

その場所に行くことで感じられること、学び得ること。

大きさや形はさまざまですが、確実にその場所は「何か」を発信しています。

震災で起きたことを伝え、後世に繋げるために。

 

でも、みんなに「絶対行ってみて!」とは言いません。

繋ぎ方も、知る手段も、人それぞれ。

 

番組に届いた多くのメッセージに目を通し、

今年もたくさんの「想い」に触れました。

いまの自分に出来るやり方で、

出来ることをしてもらえたらなと思います。

この番組が、そのお手伝いに少しでもなれたのなら、とても嬉しい。

 

 

 

▲陸前高田市:『いわて TSUNAMI メモリアル』。

左側に津波伝承館、右側に道の駅があり

両施設をつなぐ建物上部の白い構造物が160メートルの長さ。

この壁面には有孔パネルが使われていて、その穴の数は震災の犠牲者と同数

と言われています。

 

▲ここをくぐり海側へ向かって歩くと「献花の場」があるのですが、

吸い込まれそうなこの一直線の道はまるで未来への出発ゲートのよう。

 

防潮堤の上にあがると「海を望む場」が。

 

海を眺め、振り返って見えた景色にもグッときます。

コンベアが無くなって、どんどん作られていく街のようす。

人によって感じ方はそれぞれだと思いますが、ここまで来たんだなって…。

 

 

▲うのすまい・トモスは鵜住居駅の目の前です。

 

こちらにある「いのちをつなぐ未来館」では、こどもたちの発想に驚かされました。

オトナよりもよっぽど柔軟で、多角的で、もしかしたら冷静さも持ち合わせた

考え方だったかもしれません。

 

 

こと 災害時は『正常性バイアス』というものが

働いてしまいがちなんだそうです。

自分にとって都合の悪い情報を無視したり、

過小評価したりしてしまう「人の特性」のことを言うそうですが

「自分は大丈夫だろう」と考えてしまうというアレですね。

 

そういう特性があるんだということを知り、認めたうえで

「だけど、そうじゃないぞ」と

いざという時に正しい行動をとれるようにすることが

大事なんだなと感じたり。

 

 

今回の取材をとおして、多くを得ました。

いつもどおりの放送の中で、これからも発信を続けていきます。

 

これからも、

いつもそこに「在る」ラジオであり続けることをお約束して。