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令和5年の盛岡文士劇、終了しましたー

2023年12月05日

 

※※長文注意※※

 

令和5年の盛岡文士劇、無事に終わりました。
劇場で観劇してくれた方も
来られなかったけど応援してくださった皆様も
ありがとうございました!心から感謝いたします!

わたくし、盛岡文士劇への出演は今回で8回目でした。
今年の時代物の演目は『剣と恋と夢』。
フランスの劇作家、エドモン・ロスタンの
『シラノ・ド・ベルジュラック』をベースに、
舞台を幕末へと置き換えた作品です。

8回出演して、こんなに泣いたのは初めてでした。
もともと憑依型なので、入り込んでしまえば急に泣いたり
急にスンとしたりするのは得意なのですが。
一緒に板にいた人たちが上手すぎて…。
「たもと」にティッシュを入れてました。
暗転の時に涙や鼻水を拭くために(笑)

わたくしの役柄はヒロイン静姫の侍女”お菊”。
最初に演出の吉田さんから「いつものさおりんで演って!」と
言われていたので、普段ラジオで使っている表現を
アドリブで混ぜ込んだりしました。
よくラジオを聞いてくださっている方は、
「あ、これラジオで言うヤツだ笑」って気づくと思いますので
1月3日にIBCテレビで放送されるのをご覧ください☆

 

◆◆◆

では、キャストの皆さんとの振り返りを…。少しだけ…。

 

▲白井権十郎役、IBC岩手放送・浅見智アナと

今年の浅見さんもほんとうにスゴかったです…。
あのセリフ量に、初めての殺陣、そして付け鼻…!
主役でずーっと出ずっぱりという重圧もある中で
いつこのセリフを覚えて、いつ殺陣の練習をしてるのかと
不思議で仕方なかった。やっぱりこれが浅見さんだよなぁ。
千秋楽の白井はんが、いっちばん良かった!
本当に、あなたには泣かされました!

 

▲静姫役、IBC岩手放送・今井日奈子アナと

これが初出演だなんて本当に信じられなかったなー。
ゲネプロのとき、舞台袖で出番を待っていたら
彼女がくるりと振り返って、スッと私の両手を取ったんです。
その手はすごく冷たくて。緊張していることが伝わりました。
ギュッと握ったらコクンとうなずいて、前に向き直り。
その後ろ姿がまっこと美しくて。静姫でした。
残りの本番3回も、この儀式をしました。役得だったなぁ♡

 

▲こちらはラストシーンの衣装でのツーショット

ひなこちゃんも、浅見さんが初出演した時と同じでした。
楽屋などで時間が空くと、ひとりでセリフを繰り返し練習する。
真面目さ?まっすぐさ?局のカラーなのでしょうかねぇ。
(と書きながら現代物のキャストを思い出しハッとする笑)
なかなかお仕事でご一緒する機会がなかったので
ようやく仲良くなれて本当に嬉しかったです!

 

▲庵主役、作家・朝井まかてさんと

「いやーお稽古たのしいわぁ~」とニッコニコでおっしゃってました。
衣装もすごくお似合い♪「あっついわ~」って言ってたけど(笑)
一緒におしゃべりするのも本当に楽しかった!
まかてさんは広告業界から作家業へ、私は出版を辞めてラジオ業界へ…
えい!と環境を変える時の「思い」がおんなじで。
楽屋でふたりになった時「一緒や~!」って大いに盛り上がりました。
「次はラジオ、出してな?」って、もちのロンです!
時間足りないですね、ぜったい(笑)またすぐお会いしましょう♪

 

▲土方歳三役、作家・井沢元彦さんと

井沢さんのキメ顔につられてキメ顔をしたつもりが
ただの目つき悪い人になってました(汗)
盛岡文士劇をより良くするため、守るため、
いつも音頭を取ってくれるのが井沢さんです。
中央での文士劇、本格的に動き始めたらラジオに出て
宣伝してもらわねば!!
土方のあのセリフかっこよかったなぁ…(1/3の放送観てね!)

 

▲永倉新八役、作家・北上秋彦さんと

北上さんと全く絡まない状態が続いています…。
2年連続、夫婦だったのにー。次は絡めるかな。
芝居の安定感と、最年長と思えない身のこなし(笑)
確かにあぁなったら、あぁ言うよね~(なんだソレ)

 

▲栗塚新之介役、作家・南海遊さんと

準主役!黙ってさえいればモテるイイ男!
という役どころに合わせて眼鏡を捨てて(捨ててない)
コンタクトに!!実世界でもモテようとしてるな?おぬし。
カーテンコールの時、私はあそゔちゃんの隣だったんだけど
あそゔちゃんの束ねた後ろ毛がけっこう私の頬を撫でてくれて。
撮ってくれてる~?カメラさん!(笑)
彼はすごく賢くて、演出から言われたことを
「あぁこういうことか」って飲み込むのが早い!羨ましいです。

 

▲土屋清兵衛役、作家・綿世景さんと

去年は主役の啄木を見事に演じ切った綿世くん。
その時の重圧から解放されてなのかしら?
お芝居にムラがあるのが綿世くんらしくて個人的には
すごく微笑ましかった(笑)
観劇した知り合いは「去年より更に上手くなってた!」と
言っていました。まだ伸びるのかキミは…!

 

▲最終的に夫婦になりました、の図

お衣装さんたちに「団子屋のヒモ」とか呼ばれ(笑)
でも新選組隊士からこの衣装にチェンジする早替えが
いつもギリギリで大変そうでした。全部間に合ってよかった!
去年の私の早替えを「ねぇさんメッチャ必死に走ってるよね!ニヤ」と
バカにしとったからや!!!

 

▲中山修蔵役、作家・平谷美樹さんと

今年の平谷さんはお稽古スタート前からセリフを覚えて
いつもと違う構えでいらしたので、
稽古場での雰囲気も少し違ったような…?
でも美味しいコーヒーと差し入れは例年通り!
ありがとうございました!
「嫌な奴は、最っ高に嫌な奴に演じるのだ」という
強い思いがしっかり出ていて、すごくかっこよかったです!

 

▲大村一馬役、漫画家・そのだつくしさんと

男役で3役…という誰よりも男前なつくしさん。
今年はお稽古の期間中ずっと私の「彼氏」でした(笑)
でも楽屋入りすると、なんとな~く女子が欲しがりそうな
おやつを察してみんなの分買ってきてくれるという…
そういうとこがやっぱり細やかだし
「オカン」だなぁ…って思います♡いつもありがとう!

 

▲千葉大吾役、脚本家・道又力さんと

…千葉大吾だったんですね(知りませんでしたスイマセン)
つくしさんが「ずったり岩手」で描いている
道又さんのまんま過ぎて、見るたび笑いをこらえてました。
思えばこの8年で『本番の日に一番見かける光景』は、
道又さんが廊下の長椅子で、浴衣姿でガチ寝している様子
なんですよ。今年ももちろん見ました。
いつもは写真撮るんですけど、今年はやめました。

 

▲高田源助役、岩手日報・阿部知彦さんと

…高田源助だったんですね(知りませんでしたスイマセン)
今年も我ら「阿部コンビ」はまったく絡むことなく…。
阿部さんはカラオケ大好きなので、その美声を
これでもか!というくらい響かせることができて
喜んでいるんじゃないかと想像しています。
…でもまだアレ、本気じゃなかったよなぁ…(笑)
「斬られ待ち」のとこ、メッチャ面白かったです!

 

▲お仙役、エッセイスト・澤口たまみさんと

お姉さまとは恒例の「景気づけのケーキ」を食べ
いつも通りに初日を迎えました。それがやはり
我々にとっては大事なのかもしれないですね♪
『すっぴん土曜日』にもお邪魔することができて
嬉しかったです!ありがとうございます!!
この縞の着物がシンクロしてる感じがしてお気に入り☆

 

▲お光役、2023ミスさんさ踊り・菊池理子さんと

カメラを向けるといろんな表情を見せてくれる彼女は
本当にキュートでした♡
おしゃべりするとすごくしっかり者で、素直で魅力的。
その魅力がそのままお光に出ていました♪
本番直前に体調崩しちゃって辛そうだったけど
一緒に舞台に立ててよかった!
あのマカロンの味が忘れられないんですけど~!!

 

▲隊長役、盛岡市長・内舘茂さんと

初日・2日目、どちらの打ち上げにも顔を出してくださるなんて…!
盛岡文士劇を「楽しみながら大事にしていきましょう!」という
気持ちのあらわれなのかな…と勝手に感じて嬉しくなりました。
来年は市長ならではのアドリブをバンバン入れて
笑いをさらってほしいです♪

 

▲もりおかアクションクラブ・佐々木俊介さんと

▲もりおかアクションクラブ・関原敬史さんと

やっぱり違いますね、アクションクラブの方って!
いや当たり前なんですけど、感動するくらい
死に方が上手い!!!
だから、より殺陣がかっこよくみえるんですよ…(キュン)

稽古場で感動したのが、おふたりが折り重なって
絶命してるところ。
素人だと多分避けて倒れるんでしょうけど…
もう一回書きますけど、死に方が上手い!!!

本当にかっこよかったです!お疲れさまでした!!

 

▲見てほら写真も撮ってるから!(パパラッチ)
わかります?2人が重なってるの!!

 

 

▲今年の演出・吉田利成さんと

キャスト一人ひとりの個性を理解して
それを大事にしつつ作り上げていく様子を見ていました。
後半けっこうお疲れも出ていましたが(笑)
すごく吉田さんらしい指導だなぁと。
思い返せば「ここはこうやってほしい」と
ほとんど言われていなくて、不安になって
「ダメ出ししてほしい」と言ったら
「いまの感じでラジオのさおりんが出来ているよ」と。
ひとを安心させる言葉を知ってるというか…。
やっぱりその人自身を、個性を大事にしたいんだなと
伝わったので、ほんとーーーに自由に、思うままに
演らせてもらいました(笑)
私に羽根を与えてくれてありがとうございます!!

 

◆◆◆

イヤー長かったねここまで。
でもまだ書き切れてないので続きはまた別記事で後日…。

やっぱり、ひとつの舞台を作り上げるって本当に大変。
たくさんの方のチカラがあって、支えてもらって
今年も多くのお客様に楽しんでいただくことができました。

この場をお借りして、関係者のみなさま
本当に本当に、ありがとうございました!!
これからもよろしくお願いいたします!!

そして、お運びくださったお客様。
まことにありがとうございました!!

 

別記事に…続く!!