みんなのラジオ2020 ~繋ぐ~
ご参加くださった皆様、
心を寄せてくださった皆様、
本当にありがとうございました!!
震災から9年。
県内各地に震災伝承施設が整備され、たくさんの方が訪れています。
その場所に行くことで感じられること、学び得ること。
大きさや形はさまざまですが、確実にその場所は「何か」を発信しています。
震災で起きたことを伝え、後世に繋げるために。
でも、みんなに「絶対行ってみて!」とは言いません。
繋ぎ方も、知る手段も、人それぞれ。
番組に届いた多くのメッセージに目を通し、
今年もたくさんの「想い」に触れました。
いまの自分に出来るやり方で、
出来ることをしてもらえたらなと思います。
この番組が、そのお手伝いに少しでもなれたのなら、とても嬉しい。
▲陸前高田市:『いわて TSUNAMI メモリアル』。
左側に津波伝承館、右側に道の駅があり
両施設をつなぐ建物上部の白い構造物が160メートルの長さ。
この壁面には有孔パネルが使われていて、その穴の数は震災の犠牲者と同数
と言われています。
▲ここをくぐり海側へ向かって歩くと「献花の場」があるのですが、
吸い込まれそうなこの一直線の道はまるで未来への出発ゲートのよう。
▲防潮堤の上にあがると「海を望む場」が。
▲海を眺め、振り返って見えた景色にもグッときます。
コンベアが無くなって、どんどん作られていく街のようす。
人によって感じ方はそれぞれだと思いますが、ここまで来たんだなって…。
▲うのすまい・トモスは鵜住居駅の目の前です。
こちらにある「いのちをつなぐ未来館」では、こどもたちの発想に驚かされました。
オトナよりもよっぽど柔軟で、多角的で、もしかしたら冷静さも持ち合わせた
考え方だったかもしれません。
こと 災害時は『正常性バイアス』というものが
働いてしまいがちなんだそうです。
自分にとって都合の悪い情報を無視したり、
過小評価したりしてしまう「人の特性」のことを言うそうですが
「自分は大丈夫だろう」と考えてしまうというアレですね。
そういう特性があるんだということを知り、認めたうえで
「だけど、そうじゃないぞ」と
いざという時に正しい行動をとれるようにすることが
大事なんだなと感じたり。
今回の取材をとおして、多くを得ました。
いつもどおりの放送の中で、これからも発信を続けていきます。
これからも、
いつもそこに「在る」ラジオであり続けることをお約束して。