令和4年の盛岡文士劇、終了しましたっ

2022年12月29日

 

※※長文注意※※

 

お待たせしましたっ!(誰も待ってない)
今年も無事開催された『盛岡文士劇』について書きます!
…わたくし「切替早子(キリカエ・ハヤコ)」だから
あんまり覚えてない可能性…(をい)。

あらためまして、応援してくださった皆様に心から感謝しています!
本当にありがとうございました♪
ご覧になれなかった方も、劇場へお運びくださった方も
来年1月2日の午前中、IBC岩手放送で放映されますので
ご覧くださいませませ♡

▲初日の朝。うすぐもりでした。

 

さて。

盛岡文士劇への出演は今回で7回目でした。
此度も「時代物」への出演です。
今年の演目は『一握の砂 啄木という生き方』。
来年5月に文京シビックホールで東京公演もあるのです。
文京区といえば啄木終焉の地。
やるならやっぱり啄木!ですよね。

有名(?)な啄木の結婚式当日のようすから始まり
新婚の頃、北海道での生活、そして東京へ…。
理想と現実の狭間でもがき苦しむ、啄木の20代。
駆け抜けるようにご覧いただけたのではないかと思います。

 

久しぶりに東京ゲストを迎えての公演。
出演者も多いので全員集まれる稽古日…なんてのは
あるハズもなく。
ちゃんと全員集合したのは当日のゲネプロのときかな?
(前日の通しのときだったかも?…ほら忘れてるー笑)
それも、文士劇の醍醐味ですっ!!

今回は内館牧子さん、金田一秀穂さん、
演出で出演もするハズだった安達和平さんが出演できなくなり…。
ご一緒できなくてとっても残念でした…。
東京公演のキャストが盛岡のままいくのかどうかは
まだわかりませんが…決まり次第、放送などでもお伝えします。
関東方面にお知り合いのいる方、よろしければ宣伝をっ!

「当たり前って尊いこと」だと実感しました。
コロナ禍になって、感じること多くなりましたよねコレ。

 

ではキャスト陣との想い出備忘録、スタートですっ!

◆◆◆

わたくしが今年演じたのは、石川啄木の妹「光子」。
稽古場では「みっちゃん」と呼ばれておりました。
三井寿じゃないよ!(わかっとるわ)

前半の場面、10代…。
『ガラスの十代』リアルタイム世代のひとが
演ってもよかですか…先生…!という心配もありつつ。
精一杯「光子」を生きました!!

 

▲石川啄木役、作家・綿世景さんと。

本当に、ほんっっっとうに恐れ入りました。
ご覧になった方はお分かりだと思うのですが
尋常じゃないセリフの量だったのです。
主役だから当然なんだけど、それにしても。
いま台本を見返してみても震える量です。
「演目が啄木なら、主役は『作家』が演らないと!」と
強い気持ちで挑んでいて、すごく心強かったです。
あたし、全力で支えなきゃ!みたいな。
何もできないけど、支えてるカンジで行かなきゃ!みたいな。
去年のブログにも書いてた「綿世くんは『芝居心』がある気がする」
は間違ってなかったな~♪ 東京公演まで、リバウンドしないでね!

 

▲石川カツ役、女優・藤田弓子さんと。

続いて東京キャスト!
親子の役だったので、ご一緒できるシーンが多くて嬉しかった♡
弓子さんにはお稽古場から、色んなことを教えていただきました。
「そうか、こういう考え方もあるのかー」と。
そして本番中、舞台の上で目が合った時…
これまで一度も感じたことのない「何か」を感じました。
そこに居るのが、弓子さんじゃなかったんです。
女優さんって本当にすごい。すごいです。
あんなに近くで感じることが出来て、幸せでした!!

 

▲喜望楼の女将役、エッセイスト・安藤和津さんと。

イメージしていた通りの方でした!
笑顔がステキで朗らかで、
お話ししてるとあっという間に時間が過ぎていて。
最初にお稽古に参加された時の、稽古場のどよめき…
私は忘れません。「だってこのほうが面白くない?ねぇ!」
やるんなら思い切って、とことん!!
この精神は、我々も忘れずに持っていなきゃダメですね!
また美味しいもの食べつつ、女子楽屋のみんなでワイワイしたいな♪

 

▲悪徳紳士役、日本文学研究者・ロバートキャンベルさんと。

久しぶりにお会いできてカンゲキー!!
しかも今回アドリブが炸裂しまくってて最高ー!!
衣裳もお似合いでした♡
キャンベルさんの穏やかな優しさ、お気遣い…アチコチから
紳士っぷり(悪徳ではなく!本当の紳士!)を感じて
みんなメロメロになってしまうのです。
コロナがあけたら反省会の場で「メガネ芸」を見せてほしい…。
「器」のお話もゆっくり聞かせてほしい…。おねだりばかり。

 

▲若山牧水役、作家・羽田圭介さんと。

「羽田さん身長いくつですか?」ってすぐ聞いちゃいました。
背が高くて、すごく袴姿が似合っていましたね~。
気さくに色々お話ししてくれて、よく笑う方だなぁという印象。
みんなでワイワイしてるときには話せなかったツッコんだ話を
今度はしたいです…達郎さんの話とか…。
そして次はガンガン歌う役で羽田さんを見てみたいです。
あと、もっと舞台上で絡みたい(笑)

 

▲金田一京助役、俳優・金田一央紀さんと。

父上・秀穂さんが出演できなくなり急遽!
央紀さんの合流は…金曜日でしたよね確か(つまり本番前日)。
「初めまして」のご挨拶のときすでに、圧倒的な安心感がありました。
なんでだろう…。前から知ってる人みたいな感覚だったんです。
啄木と3人のシーンで雰囲気とテンポをすぐに作ってくれて、
綿世くんも私もすごく安心したのを覚えています。
秀穂さんとも、央紀さんの妹・ゆいさんとも仲良くして
もらっているので(勝手にいうな)、央紀さんとも引き続き
仲良くしたい!希望!!

 

▲郵便配達夫役、啄木の曾孫・石川真一さんと。

真一さんに酒瓶を持たせてはいけません(戒め)笑。
「いやぁ~、緊張します」と最初のお稽古から本番まで
ずっと言ってらしたのですが、演ってしまえば堂々たるその姿!
出番は少しだったかもしれませんがインパクト絶大!
そして観客の皆さんも喜ばれているのが伝わって
舞台の上でストップモーションしていた私はいつも
新聞で顔を隠しながらニヤニヤしていたのでした☆
東京公演でもお会いできるのを楽しみにしています!

 

▲向かって左が与謝野鉄幹役、作家・井沢元彦さん。

ツーショット自撮り写真を失念しておりましたー!(土下座)
というか、井沢さんと撮った記憶があるんですが…
誰かのスマホで撮ってもらったのかな(涙)スミマセン
今はお住まいが東京より西のほうなので
お稽古に来るのも大変だったと思うのですが…
何度も来盛くださって嬉しかったです。
カーテンコールでおっしゃっていた、急遽代役になった
脚本家・道又さんへの言葉もグッときました。
東京公演でもお世話になります!!

 

▲石川一禎役、脚本家・道又力さんと。

元々は「並木翡翠」と「山高帽の男②」という二役…
のハズが急遽、安達さんの代役も務めることになり三役!
この件を聞いたのは本番の4日前!役に合わせて剃髪して
稽古場にいらしたときのカッコよさ…忘れられません。
急に啄木の父を演ることになるなんて…とこっちが勝手に
ハカハカしていましたが、ご本人は割と飄々としていて。
道又さんなりの一禎さん、しかと見せてもらいました!
そして、新しい髪型(?)お似合いですよ!

 

▲堀合節子役、めんこいテレビアナ・石橋美希さんと。

義理の姉妹役でした。
年々うまくなっていく石橋ちゃん…!おそろしい子!
今年の節子も、芯が通っていて凛としてて
とってもステキだなーと思って見ていました。
ラジオでもよく喋っていますが、オフでの石橋ちゃんは
ネタの宝庫で(笑)愛らしいのです。
のり塩味のポテチを「青のり味です♡」ってくれたり♪
定期的にこの人に癒される時間を作りたいものです…。

 

▲堀合忠操役、作家・北上秋彦さんと。

北上さんとは2年連続夫婦をやらせてもらっていたので
今年まったく絡みが無いのが寂しかったです…。
「どんなアドリブ入れる気かしらこの人!」とか思って
ヒヤヒヤする時間を、今思えば楽しんでたんだなぁ(笑)
第1場、芝居のすべてが決まるところ。
しっかりキッチリその土台を作ってくれたのは北上さん。
さすがのひとことでした!!

 

▲堀合蕗子役、漫画家・そのだつくしさんと。

気付くとどこかに(何かに)サララララ~って絵を描いてて。
それが「え、マッキー一発描きでこんなん描けんの?」って
レベルでいっつもビビッてました。
つくしさんも、北上さんと芝居の土台を作る第1場が凄くよくて。
去年我ら3人は親子だったので、少し羨ましいなぁ~と思って
見ていたんですが(笑)
「あの2人うまいですね!」ってラジオにお便りが届いてました。
それくらい、やっぱり冒頭でみんな引き込まれたと思う。
今度は娘さんと一緒にランチ行きましょ~!

 

▲与謝野晶子役、エッセイスト・澤口たまみさんと。

本っ当に晶子だったー!髪型もそうだし、衣装も立ち姿も。
なんか晶子そのまんまっていう印象でした!
幕前のお芝居って少し特殊な気がするんですが
井沢さんとのコンビも絶妙で、すっごくよかったです!
個人的にもお姉さまには色々話を聞いていただいたりして
今年も助かりました。コロナが落ち着いたらまた
美味しいものを食べましょう~!東京公演も楽しみ☆

 

▲土岐哀果役、写真家・松本伸さんと。

土岐哀果の写真じゃなかった…(笑)伸さんは二役。
山高帽の男①も担当していました。そちらの格好ですね。
去年も控室で相当笑わせてくれましたが、今年も稽古場で
派手に衣装を破って笑わせてくれました…。
マンガみたいにズボンのお尻のところがビリー!って(笑)
舞台袖で待機しているので、土岐のシーンを正面から見たことが
ありません…。テレビ放映で見るのが楽しみです!
伸さん、いつも素敵な写真をありがとうございます!!

 

▲吉野白村役、作家・平谷美樹さんと。

ラジオの放送内で教えてもらったことですが、
「あれ?平谷さんセリフ忘れちゃったんじゃあ…」と思わせる
ギリギリのとこを狙って演ってたなんて(笑)
高度な遊びすぎる!でも平谷さんらしいですね♪
今年も私から「大丈夫!」のおまじないをかけましたが
平谷さんから私も勇気づけてもらいました(笑)
差し入れと美味しいコーヒーと。いつも稽古場が楽しかった。
ありがとうございます!また大いに飲み食いしましょう♡

 

▲大島流人役、岩手日報社・阿部知彦さんと。

この眼鏡こんなに似合う人います??
この方も二役でした。第1場にも出ていらしたんですが
「あれはムーンウォークですか?」とお尋ねするのを
忘れてしまった…!今度聞いてみよう。
文士劇でご一緒するようになって、1年通してアレコレ
お世話になることが多かったです。ありがとうございます!
来年は我ら「阿部コンビ」ががっつり舞台上で絡むシーンは
あるのだろうか…。

 

▲岩崎白鯨役、作家・南海遊さんと。

寝グセがこんなにカワイイ人います??
美声の南海氏です。私がひそかに楽しみにしてたのは
稽古場で南海氏が誰かの代役を演ること。
若山牧水の代役とか。なぜか好きだったんだよなー。
イヤもしかすると、若山牧水の代役を見たかったんじゃなく
「綿世くんの近くに南海氏がいる」というこの2人を
見たかっただけかも…(笑)
細やかな気配りで周りを不快にさせず、癒しをくれる
南海氏…これからもお世話になります。アソヴンと呼べる日まで。

 

▲小奴役、2022ミスさんさ踊り・千葉彩楓さんと。

昔からこの文士劇振り返りブログには書いてることですが
一生懸命なひとが好きです。努力するひとが大好きです。
だから彼女のこと、本当に大好きです。
年齢層の高めな集団(コラ)の中に放り込まれて
不安なことたくさんあったと思うんです。
演技なんてしたことない、どうやったらいいかわからない。
悩み苦しみながら、長いトンネルを抜けて「小奴」になったとき。
ホッとしてニッコリ笑ったあの笑顔がすごく印象的でした。
なんのアドバイスも出来なかったけど、一生懸命なその姿に
私の方が背中を押された気がします。ありがとう!

 

▲書生役、読売新聞・浅川貴道さんと。

私が初出演した『源氏物語』のときに
主役の光源氏を演ったのがこのお方。
いつまでも私にとっては「光の君さま」です!
書生も実は、正面から見たことないんだよなぁ。
でも幕の中で、張り切ったあの声を聴いて
私もやるゾ!と気合いを入れていました。
久しぶりにお会いできて、そのクレバーすぎる感性を
浴びることができて、今年の文士劇は楽しかったなぁ。
浅川さんとお喋りすると、だいたいの悩みは消える(笑)

 

白石義郎役の谷藤盛岡市長とも、お写真撮れなかった…。
市長と和津さんのアドリブのやりとり、面白かったですね♪
で、ナレーターを務められた高橋克彦さんとも
お会いできてないのでお写真撮れず…。

…そろそろ皆様、お気付きになりました?
もう一人、大事な人が登場してないこと…。
そうです。宮崎郁雨ですよ。

浅見智アナです!!(どーーん)

 

ビックリする…。
浅見さんと写真撮ってないなんて。この私が。
でも安心してください!履いてますし(は?)
本番楽屋以外の写真なら圧倒的に浅見さんだらけなので!

▲ほら!!(※稽古始まってすぐの頃)

 

▲ほら!!(※わー衣裳似合うー!ちょっと1枚よろしい~?)

 

▲ほら!!(※タイトル:完全に夫婦やん Photo by.松本伸さん)

今年の浅見さんは、
新しい一面を見せてくれたカンジでしたよね!
どんな仕上がりになるんだろう…と稽古場で
興味津々でした。これまで主役を演ってきた浅見さんの
あのコミカルさはクセになりますなぁ…。
でもやっぱり、安定の二枚目を欲しがってる私がいる(笑)
稽古をちゃんと見てるから、どの代役をやってるときも
バッチリで、さすがでした~。引き続きお世話になります!

 

▲演出の安達さんとも写真撮ってなかったので、演出助手の吉田さんと。

いつも色んな場面で助けてもらっている兄さんです。
安達さんが出演できなくなり、演出も助手チームでやる!
となったとき、みんなの不安をすぐに取り去ってくれたのが
この人だったと思います。ありがとうございます!!
奥州市民文士劇の演出を担当してるのもこの方。
きっとイイものになると思うので、興味ある方是非。
平谷美樹さんも出演されます♪

 

▲市長以外のキャストで記念撮影!

 

 

◆◆◆

…ここまで読んでくださった方
本当にありがとうございます。
暇ですか?大丈夫ですか??(失礼な)

今年も、まだまだコロナの勢いが弱まらず
いろんな困難がありました。そんな中でひとつの舞台を
作り上げるって本当に大変で。たくさんの方のチカラがあって。
そういった方たちのおチカラが無ければ、
決して舞台は成り立ちませんでした。

この場をお借りして、みなさま
本当に本当に、ありがとうございました!!
東京公演も精一杯頑張ります。
どうぞよろしくお願いいたします!!

そして、お運びくださったお客様。
まことにありがとうございました!!

 

長くなり過ぎたので
また別記事でコソコソ話を書きますね。